任意のホットキーでマイクのオン/オフなどをコントロールできる常駐ソフト「AudioController」をアップデートしました。今回のバージョンは「Version 1.1.7」になります。
本バージョンでは、従来の32bit版にに加え、64bit版のビルドをリリースした事に加え、コア処理を大幅に見直し、アプリケーション自体の安定性や応答性などを大幅に改善しました。
設定画面などの外見上の変化は殆どありませんが、初期バージョン以来、初めてコア処理に大きく手を入れましたので、内部的な挙動はかなり改善したのではないかと思います。
特に従来、OS側からのコールバックが激し過ぎると処理が遅延してメインスレッドがフリーズして設定画面などの更新が滞る事ような事ありましたが、本バージョンではそう言った事が大幅に改善しています。
また、そう言った応答性改善の一環として「デバイス一覧の更新」を手動でのみ行うように挙動を変更しました。今まではオーディオデバイス側からの更新通知に呼応して自動的に一覧を更新していましたが「デバイス一覧の更新」処理は非常に時間のかかる処理ゆえ、頻繁に行うと処理待ちの行列が発生して、メインスレッドの応答性が落ちてしまうので、敢えて手動でのみ行うような仕様に変更しました。
また、本バージョンより 設定ファイル「audcon.ini」の保存場所を変更しました。
Version 1.1.6 以前 -> 「(ユーザーフォルダ)\Documents\audcon\」
Version 1.1.7 以降 -> 「(ユーザーフォルダ)\AppData\Local\audcon」
これはWindows10標準装備のランサムウェア対策で「Documents」フォルダが標準で保護対象フォルダとなっている為、アプリケーションの設定を保存する場所としてより相応しい場所へ変更すべきと言う判断からです。これによりランサムウェアの防止機能を有効にしている時でも「audcon.exe」に保護対象フォルダへのアクセスを許可する必要が無くなりました。なお、設定ファイルの保存場所変更に伴い Version 1.1.6以前からVersion 1.1.7以降へバージョンアップする際は自動的には設定が引き継がれませんが、同梱のreadmeファイルに設定の引継ぎ手順を記載しておきましたので、ご参照下さい。
その他ではおまけ機能として、設定画面以外をクリックするなどして、設定画面が非アクテイブ状態になったまま15秒経過すると自動的に設定画面を閉じるオプションを追加しておきました。
今回はコア処理部分に大きく手を入れたので、実行環境によっては、もしかしたら問題が発生する可能性がありますが、もし何か不具合があればお知らせください。
Version 1.1.7 更新内容一覧
・32bit版に加え、64bit版の提供を開始しました。
・使用する.NetFrameworkをより新しいバージョンへ更新しました。
・現状の最新バージョンのVisualStudioでビルドしました。
・アプリケーションの安定性や応答性などを向上する為にコア処理を大幅に見直しました。
・設定画面を自動的に閉じるオプションを追加しました。
・設定ファイルの保存場所を「\Documents」から「\AppData\Local」配下に変更しました。
・v1.1.3で修正したデバイス名後半(任意に変更できない部分)の「()」に括られた中にさらに
半角カッコ「(」が含まれているとデバイス名を正常に認識できない問題の修正残しが見つかった
ので修正しました。(マイクミュートの切替音声通知などに影響)
・その他、細かな改善。
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