紹介してなかった逸品
以前に、下記の記事で

ネットワークのパケットロスの抜本的改善を行った際の記事を書きましたが、実は、あの時に記事のボリュームが大きくなり過ぎた関係上、紹介してなかった機器があります。
それが、この tp-link 製の8ポートギガビットスイッチングハブ TL-SG508 です。
このメーカーの特徴は、なんと言ってもコストパフォーマンスの高さです。とにかくスペックが良いのに、安いんです。しかも、品質も良いので、まぁ、売れちゃうのも仕方ないんですよね。
バッファメモリーとフローコントロール
「バッファメモリーって何?」って方の為に、説明しておくと、ネットワークでのデータの送受信において、受信側の受け取り能力より送信側の送出速度が速いと、受け取り側は、受信しきれなくなって、データを取りこぼしてしまいます。
これが「パケロス」ってヤツですね。こう言った事態に対処する為に、tcpなどのプロトコルレベルで送信速度を調節したり、ロスした場合は再送処理を行うなどして、失ったパケットを回復する訳ですが、tcpの再送処理などは大きなタイムラグを生むし、udpなどは、そもそもプロトコルレベルでは再送処理すら行わないので、基本パケットはロスしたままになります。
ですが、イーサネットレベルでもパケットロスを抑制するフローコントロールと言う仕組みが用意されています。(ネットワークカードの設定でフローコントロールが有効にされている必要がある)
フローコントロールは、受け側の受信バッファが一杯になりそうになったら pauseフレームを送って、送信側に送信を一時的に待ってもらって、受信バッファの空きが出来たら、送信を継続してもらうと言う仕組みです。
ただ、このpauseフレームも一般的にはルーターは超えないよう(LAN内だけで効く)なので、最後の頼みの綱は受信バッファってとこがある。
受信バッファが大きければ、pause しなければならない状況も減るし pauseした時の猶予も大きいので、経路途中の様々な段階で大容量バッファがクッション材となってくれている事は、パケロスに対する耐性を高める効果があると思われる。特にゲームに重要なUDPは再送にも頼れないので、ネットワーク機器が頼みの綱。
tp-link TL-SG508 について
このハブ使い始めて、1か月以上経ちますが、すこぶる調子いいです。まず、これ以前に使っていた、古い国内メーカーのハブと比較すると、筐体が大幅に小さくなっています。
サイズは 158 x 101 x 25 mm で、イメージとしては漫画の単行本より小さい感じです。リンク速度の表示も省略されておらず、ちゃんとLEDの色で判別出来ます。(オレンジ:100Mbps / グリーン:1000Mbps)
付属品は、本体、ACアダプタ、取扱説明書です。取扱説明書もちゃんとした日本語でした。
背面には、セキュリティスロットとACアダプタのジャックのみ。
裏面には、プラスドライバーで取り外し可能なマグネットとゴム脚。筐体は全面金属製です。
ちなみに、このハブ、ギガビットなのに全く発熱を感じません。触ってみるとヒンヤリしています。消費電力は最大で3.97Wとの事なので、恐らくアイドル時は1W以下なんて感じなんでしょうね。
以前使っていた、国内メーカーの古い8ポートギガビットハブ(消費電力12W)は、結構熱くなっていたので、大幅な進化を感じます。
あとこのハブ、故障の原因となる電解コンデンサーなどを一切使ってないらしく、壊れる要素を徹底排除しているようで、耐久性には相当自信があるようです。驚く事にこのハブなんと「永久保証」なんです。よっぽど壊れない自信があるのでしょうね。それと購入価格ですが、Amazonで 2,598円 でした。このクオリティでこの価格、驚くばかりです。
個人的には、tp-link のハブ、かなり気に入りました。金属製で質感もいいし、耐久性も高そう、安定性も問題ないし、それでいて安いので、今後も追加で購入予定です。(笑)古いハブと順次入れ替えて行くつもり。

コメント