はじめに
長くエアコンを使っていると冷房時に室内機からポタポタと水が漏れて来て困った事はありませんか?うちでも、以前に何度かエアコンから水が漏れて桶で受けたりして難儀した事があったのですが、今回はこれの簡単な解消方法をご紹介します。
原因はドレンホースの詰まり
エアコンは冷房を使うと原理的に必ず水が発生します。良く例えられる例として冷たい飲み物が入ったコップが汗をかいたように水滴がつく事がありますがアレと同じです。
熱交換器が冷たくなるので、それに触れた室内の湿った空気が結露して水になります。水は室内機の下部に設置されているドレンパンに溜まるような構造になっていますが、いずれは一杯になるので、ドレンパンの横や底などに穴があいていて、そこから排出用ドレンホースで室外に排出される構造になっています。
ところが、長年エアコンを使っているとエアコン内部に溜まった埃やカビなどがドレンパンに蓄積し、それがドレンホースを詰まらせてしまいます。ドレンホースが詰まると水を排出できなくなりますので、冷房中にドレンパンから溢れた水がポタポタと漏れて来る訳です。
ですので、この問題を解消するにはドレンホースの詰まりを取り除いてやれば良い訳です。
ポンプでドレンの詰まりを解消
ドレンホースの詰まりを解消する一番簡単な方法は、下の写真のような専用の「ドレン詰まり取りポンプ」を使う事です。

ちなみに「ドレン詰まり取りポンプ」は Amazon などで 千円程度から購入出来ます。またポンプの代わりに掃除機を使って(1~2秒だけ吸わせる)方法でも出来ない事は無いですが、ドレンホースやドレンパンには大量の水が入ってますので、万一掃除機内に水が入ってしまうと掃除機が故障してしまうので、掃除機が壊れるリスクを考えると、千円で買えるポンプを使った方が賢明だと思います。
詰まりの取り方
やり方は、至って簡単で、屋外の室外機の近くにあるドレンホースの末端にハンドルを押し込んだ状態の「ドレン詰まり取りポンプ」を差し込みます。

室内機用のドレンホースと室外機用のドレンホースの2つがある場合がありますので、間違えないように。
下の写真を見ると判ると思いますが、このポンプの先端には段差がついており、14mm径と16mm径の2種類の太さのパイプに対応できるようになっていますので、ドレンホースの太さに応じた部分まで差し込みます。

後はハンドルを勢いよく引けば、ドレンホースに一気に負圧がかかり、ホースの詰まりが解消されると言う訳です。もし1回でダメな場合は何回か繰り返す事で、大抵は詰まりが解消します。

なお、ポンプのハンドルを押す際は、逆にホース内に圧がかかりますので、逆流した水が室内機のドレンパンの排水口から勢いよく噴き出して来ますので、エアコンの吹き出し口付近が水浸しになる可能性があるので
・エアコンの吹き出し口付近をタオル等で養生する
・「ポンプを押す時はホースを外して」「吸う時ははめる」
・「押す時はゆっくり」「吸う時は勢いよく」
の何れかの運用が必要かと思います。
排水パイプから出てくる白いゼリー状の物質は?
ポンプで吸い出した水に混じって、白いゼリー状の物質が出てくる場合がありますが、これが排水パイプを詰まらせている張本人です。これバイオフィルムと言って、雑菌が自分たちの身を守る為に作るバリアーです。目に見えない小さな雑菌がこんなに大量のバイオフィルムを作って排水パイプを詰まらせるなんて、ちょっと驚きですね。
最後に
作業自体は非常に簡単ですので、エアコンからの水漏れで困っている方は是非お試しください。
以上、この記事が少しでもお役に立てば幸いです。

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