PAYDAY3 は古めのグラボでもプレイできるのか?オープンベータでのプレイ結果。

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PAYDAY3 ロゴ

先日、PAYDAY3のオープンベータが開催されましたが、皆さんはプレイされましたでしょうか?私はPAYDAY3の仕上がり具合を見たいのと、まだアプリがベータで最適化されてないとは言え、自分のマシンで快適にプレイ出来るかどうかを確認する意味でプレイしてみました。

PAYDAY3 ロゴ

ちなみにプレイしたマシンの OSWindows11CPU Core i5 12600K(Intel 第12世代 10コア16スレッド)GPU GEFORCE GTX1070 です。CPUは新しいので問題ないですが、心配なのはGTX1070の方です。ちなみに3Dエンジンは前作PAYDAY2の DieselEngine から UnrealEngine4 に変更されています。

補足
近い将来 UnrealEngine5 に更新される予定だそうです。

プレイを開始してみると、まだ最適化が入っていないベータ版と言うのもあるでしょうが、PAYDAY2に比べるとかなり重たくなっており、フレームレート換算で言うとおおよそPAYDAY2の3倍くらいは重くなっている雰囲気ですかね。

特にGPUの負荷が大きい模様で、GPU使用率が100%に張り付いています。CPUの負荷は30%前後なので、完全にGPUがCPUの足を引っ張っている状態ですね。フレームレートを稼ぐ為にグラフィック設定はオール「低」設定にしましたが、その状態で大体65~110FPS位(1080p)と言った感じでしょうか。

PAYDAY3 グラフィック設定

グラフィック設定は「ウルトラ」から「低」に変更しても、画質が悪くなった印象は余りなく、何処がかわったのか良くわからない感じでした。正直「低」でもPAYDAY2よりはかなり綺麗なので、個人的にはコレで十分かなと感じました。

フレームレートはシーンによっても変動しますが、概ね75~90付近にいる事が多く、一番重いシーンで65位、軽いシーンで110位な感じです。

で実際プレイしてみた操作感はどうだったかと言うと、CPUに余裕があるせいか、フレームレートは75~90程度ですが、動作の滑らかさには全く問題を感じませんでした。カクツク事も全く無く、非常にスムーズに動きますし、エイムも問題ないです。

マップが変わるとまた状況も変るのかもしれませんが、今のところオープンベータのSCBのマップでは、普通に問題無く楽しくプレイできました。

SCB スクリーンショット

ただ、これはベータですし、コード自体は2023年4月時点のものだそうですので、比較的新しいビデオカード(RTX3000、RTX4000シリーズ)でもフレームレートは余り振るわないようです。動画サイトに上がっていた動画を見ると Ryzen5 7600X+RTX3060tiで1080pウルトラ設定と私の Core i5 12600K+GTX1070 の1080p低設定のフレームレートが同じくらいの感じでした。

また、海外の方が動画でゲーム内メニューに無いグラフィックの詳細設定ファイルをいじると大幅にフレームレート向上する事を紹介されていました。その方のマシンは Core i9 13900K+RTX3080Ti と言った強々マシンで1440pでの検証でしたが、このSCBのマップでは最初のスポーン直後の銀行の外のシーンがかなり重く、その方の動画ではここで70前後のフレームレートだったものが最終的に110前後に向上していました。

動画では、2つの要素があって、1つは DIRECT X の設定を 11から12 に変更する事だそうです。具体的には Steam の PAYDAY3 の起動オプションに

-dx12

と書くだけです。ただし、これを古めのビデオカードでやると逆効果になるそうなので、新しいビデオカード専用ですね。(古いビデオカードはDX11が得意、新しいビデオカードはDX12が得意)

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もう1つは3Dエンジンの設定ファイルに設定を調整する項目を追加する事です。具体的には下記の場所にある

C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\PAYDAY3\Saved\Config\WindowsNoEditor

Engine.ini」ファイルをテキストエディタ等で開いて末尾に下記のような設定項目を追加して保存します。

[SystemSettings]
r.DefaultFeature.AntiAliasing=2
r.PostProcessAAQuality=4
r.TemporalAA.Upsampling=1
r.TemporalAA.Algorithm=1
r.ScreenPercentage=80
r.Tonemapper.Quality=1
r.SceneColorFringeQuality=0
r.SSR=0

各項目を簡単に説明しておくと

r.DefaultFeature.AntiAliasing=2」はアンチエイリアス方式を指定しており、値は下記の通り

0:アンチエイリアス無効
1:FXAA
2:Temporal AA (TAA)

r.PostProcessAAQuality=4」はアンチエイリアスのクオリティを指定しており、値が大きい程、速度は遅くなりますが、クオリティが上がります。(画質そっちのけで、本当にパフォーマンスだけを求めるならアンチエイリアス無効が最速かと思います。)

0:アンチエイリアス無効
2:定着が速いですが、エフェクトによるジッターがより顕著になります
4:定着が遅くなりますが、ジッターは発生しません。

r.TemporalAA.Upsampling=1」は「 temporal AA upsampling (TAAU) 」(Temporal Super Resolution)を有効にします。

r.TemporalAA.Algorithm=1」はTAAUのアルゴリズムを指定しており、値は下記の通りです。

0:temporal AA upsampling (TAAU) GEN 4
1:temporal AA upsampling (TAAU) GEN 5

r.ScreenPercentage=80」はレンダリング解像度

ネイティブ解像度に対して何パーセントの解像度でレンダリングするかの指定です。値を下げる程レンダリングパフォーマンスは上がりますが、解像感が犠牲になります。なのでここで失った解像感を前述のTAAUで取り戻すと言った感じですね。

r.Tonemapper.Quality=1」はトーンマッパーの品質設定

0:Use Legacy tonemapper
1:Use ACES tonemapper
2:Use ACES tonemapper and vignette
※ACES→アカデミーカラーエンコーディングシステム

r.SceneColorFringeQuality=0」は「色収差」を無効に設定しています。

r.SSR=0」は「画面スペースの反射」を無効化しています。

こんな感じです。私がこの事を知ったのは、オープンベータテストが終わった後だったので、実際に試す事は出来なかったのですが、こう言った最適化を行う事で、まだパフォーマンスを改善する余地が残っていると言う事ですので、弱めのグラボの方も諦めるのは早いかもしれませんよ。

おそらく上記の項目の幾つかは、製品版ではゲーム内メニューに入って来る可能性はあると思いますが、もし製品版にこれらの設定が無かったとしても、上記の記述を参考に設定すれば、まだパフォーマンスを上げられると思います。

また、製品版ではもう少しアプリ自体に最適化が入ったり、GPUドライバ側にも最適化が入るとは思いますので、さらに改善の余地が残っているとは思います。

後日追記
PAYDAY3にはチート&海賊版対策ソフト「Denuvo」が搭載されていましたが、先日、急遽搭載が取りやめになった事が開発者より発表されました。「Denuvo」はゲームのパフォーマンスに悪影響を与える事で知られています(Denuvo開発元は否定しています)が、これによりパフォーマンスが改善する事が期待できるかもしれません。

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